リフレクションは、
内省、省察、振り返りという言葉で表現されていることが多いのではないでしょうか。
改めて、この場においてのリフレクションの定義を明確にしたいと思います。
リフレクションとは、「自分の内面を客観的、批判的に振り返る行為」(熊平、2021)
そして、
目的は、あらゆる経験から学び、未来に活かすことです。
リフレクションにはレベルがあることをご存知でしたか?
レベル1は、出来事・結果のリフレクション
レベル2は、他者・環境のリフレクション
レベル3は、自分の行動のリフレクション
レベル4は、自分の内面のリフレクション
詳しく説明すると、
レベル1の出来事や結果についてのリフレクションは、
事実を正確に捉えることには優れているのですが、このレベルのままだと、学びに変えることはできません。
レベル2の他者や環境についてのリフレクションは、
外的環境に原因を求めていては、未来を変えるヒントをえることはできません。
レベル3の自分の行動についてのリフレクションは、
自らの行動を振り返り、結果と結びつけることで次のアクションが見えてきます。一方、状況まで変えることができないと悩んだ経験もあるのではないでしょうか。状況は、個人では変えられない側面もあるため、このリフレクションでは限界が生じます。
レベル4の自分の内面のリフレクションは、
行動の前提にある持論(過去の経験から培った法則)を振り返ることで自分の考えを俯瞰できるようになるため、新たな可能性を導きだすことができます。
レベルが高いほど、経験から学べるものが増え未来に活かせる知恵を習得できます。
このようにリフレクションにレベルが存在することを知っておくと、上司の方は部下との1on1を行う際や、対人支援をされていらっしゃる方などは、問いの立て方に変化をもたらすことができ、相手のまだ見ぬ可能性を開放するお手伝いができるのではないでしょうか。